仕事でも趣味でも使ってみようかなと思ったアーク溶接ですが、コベルコ教習所で受講してきた感想と、これからの想いをメモりたいと思います。
もの作り好きだけど「とろける鉄工所」も好き
ボルト&ナットやリペットで金属を接合する事はやったことあるけど、更に上級の「溶接」って言うのを、経験してみたくてトライしてみました。その中でマンガの「とろける鉄工所」と言うのを読んで、更に「溶接」って言うのに興味を引かれました
そもそも「溶接」とは
文字通り「溶かして」&「接合」するテクニックです。じゃあなんで「溶かす」かというと、接着剤とは異なり分子レベルで結合させるのが「溶接」なんです。
なので、「溶接」の強度は最高(ただしちゃんと溶接できていれば)なんですよ
接着剤じゃダメ?
ボルト&ナットじゃダメ?
リペットじゃダメ?
といろいろな結合方法があると思いますが、詳細は調べてください、一長一短があると思います。講習で教わったのはボルト&ナットだとその分荷重が増えるので、橋とか船とかだと重くなって大変・・と教わりました
資格って必要なの?
趣味で溶接する場合は資格は不要です。業務(仕事)として溶接する場合は資格ではなくて、アーク溶接等特別教育という教育を受ける必要があります。1~2万払って、3日間(21時間)の教育(講習)をマジメに受ければ誰でも修了証を貰えます。これを貰えば、法律上は仕事でアーク溶接しても良いと言うことになります。
仕事で使うちょこっと溶接ならこれでOK
溶接メインの仕事じゃ無くて、「仕事で使っている農機具の一部をちょこっと溶接したい」。「会社の鉄の門扉を修理するためにちょこっと溶接をしたい」。こういうレベルであれば、溶接の見た目が悪くても・溶接強度(溶け込みと言います)が多少低くても、問題なければアーク溶接等特別教育受けていればOKです。
これだけでは稼げません
例えばあなたが溶接のプロを雇おうと思った場合や橋や船を作ろうとした場合(ちょっと大げさ出ですが)、溶接工のレベルが分からないとなかなか採用基準が分かりませんし、本人の申告をそのまま信じても怪しいです。そのために。溶接技能者資格と言う資格があり溶接レベルの格付けと認証を行っています。
細かい資格の種類はいっぱいあるので、自分で調べてください
感想
以下に今回覚えた事を箇条書きで示します
- アーク溶接の原理
- 溶接棒(ポッキーみたいなもの)被覆の意味
- 約40cmある溶接棒って溶接する距離は20cm程度しか溶接できない
- 遮光面(手持ち型)使うと溶接位置が全く見えない
- 遮光面(自動ヘルメット型)は凄い使いやすい
- 電撃防止装置があると安全
- 溶接の光(アーク光)で目を焼くことがある(電気性眼炎)、趣味で行う程度で1秒を数回見ても電気性眼炎にはならない。しかし、アークを直接見て無くても近場(多分5m程度かな)で、数十分、バチバチされると電気性眼炎(目玉焼き)になるらしい。治すのはひたすら冷やして安静48時間
- ちょこっと溶接なら1万の家庭用溶接でも大丈夫(3mm厚ぐらいまで)
- 本気の溶接(車とかバイク)やるなら、エンジン溶接機がおすすめ(家庭用だと電気工事が必要)